ドッグフード!ヘリテージの評価と特徴まとめ
今回はドッグフード「ヘリテージ」を評価していきたいと思います。
「ヘリテージ」は140年以上続くイギリスの老舗ドッグフードメーカーが販売しているドッグフードです。
なんと英国王室御用達の証であるロイヤルワラントの紋章を授かっています。
これは1度授かると永続するというものではなく、5年ごとの厳しい審査を必要とする更新が行われています。
このヘリテージを生産しているギルバートソン&ペイジ社は1884年よりロイヤルワラントの紋章を掲げ続けており、非常に厚い信頼を得ているようです。
また、ギルバートソン&ペイジ社はドッグフードを生産するうえでISO規格の追加認定も受けており、改善を続けているという理想的な取り組みを行っています。
その工場ではドッグフードの参加を極力防ぐために真空包装にしているというこだわりを持っているだけでなく、工場自体も自社工場なのでコストカットに一役買っているようです。
そのため、品質の高さと比べたときに価格は抑えられています。
では、この伝統と品質がドッグフードの内容にも反映されているのでしょうか?
柴犬にもオススメできるかどうかという観点から、原材料をみていきます。
ヘリテージのドッグフードの特徴
ドッグフード「ヘリテージ」は伝統に裏付けられた品質の高さを売りとしているようです。
ヘリテージには4種類の味がラインナップされています。
「チキン(パピー)、チキン(アダルト)、ラム(アダルト)、フィッシュ(ライトシニア)」があり、ライフステージと味で最適なものを選べるようになっています。
ヘリテージの特徴として他のドッグフードにはないオリジナルの原材料を使用している点が挙げられます。
まず「アーユルヴェーダハーブ」が多く配合されています。
そもそもアーユルヴェーダとはインドの考え方で医食同源を表しています。
そして、この東洋医学的な側面をドッグフードに応用するためにハーブを配合しています。
それがアーユルヴェーダハーブと呼ばれているフランキンセンス(乳香)をはじめとしたミックスハーブです。
これにより関節や毛艶に違いが出てくるそうです。
次に配合されているのが「緑イ貝」です。この緑イ貝とは人間にも食されているもので、これを主食としていたマオリ族が関節炎にならないことから「奇跡の貝」と呼ばれているようです。
この奇跡の貝をドッグフードにも配合することで、関節の痛みを緩和したり、軟骨減少の抑制に効果があるようです。
「フラクトオリゴ糖」も配合されており、腸内で善玉菌を増殖させることで腸内環境の酸性化を目指しているようです。
これにより、悪玉菌の増殖を抑制し腸内環境を整えることで、免疫力の向上やアレルギーの改善を目指しています。
他にも「ユッカ抽出物」が配合されています。ユッカとは抗炎症作用をもつ植物のことで、血行を促進し組織の修復効果も期待できます。
これをドッグフードに配合することで、消臭効果が得られるとされています。
このように独自の原材料を多く配合しているヘリテージですが、本当に品質はよいものなのでしょうか?
今回は柴犬にもオススメできるかどうかという点において、原材料をみていきたいと思います。
ドッグフード!ヘリテージの原材料の評価
ドッグフード「ヘリテージ」にはいくつか種類があるようなので、今回は柴犬に与えることを想定して「チキン(アダルト)」を例に挙げて解説していきます。
一番多く使われていたのは「肉類(チキン、ターキー、ダック)」でした。
一般的に同価格帯のドッグフードではチキンミールが多く使われていますが、ヘリテージの場合はしっかりと特定の肉が使用されています。
チキンやターキーは牛肉や豚肉と比較したときにカロリーも少なく、栄養価も高いために良い配合だといえます。
ダックですが、これは一般的なドッグフードには含まれていることが少ないため珍しい配合といえます。
ただ、これもチキンやターキーと同様にヘルシーで栄養価もあるため問題ありません。英国王室御用達のドッグフードらしい配合といえますね。
つぎに多く配合されていたのは「全粒粉、全粒大麦、玄米」でした。
恐らく全粒粉というのは小麦の全粒粉ということだろうと考えられます。
これらは穀類と分類できるもので、犬にとっては最適な原料とは言い難いです。
もともと肉食動物であるオオカミを祖先に持つ犬は、動物性タンパク質の消化に長けている動物です。
しかし、穀類はその大部分を植物性タンパク質で組成されているために消化に向いていません。
そのため、軟便やアレルゲンとなってしまうことも懸念されます。
ただ、ヘリテージの場合は穀類を多く配合している理由も公表しています。
まず、一般的な小麦と違い全粒粉のものを使用することでグルテンを極力抑えているようです。
さらに全粒粉は一般的な小麦と比較しても栄養価が高く、3倍程度の食物繊維や鉄分、ビタミン群が多く含まれています。
これにより、穀物を不使用にすることで上昇してしまう原価を抑えることができ、良質なドッグフードをお手頃な価格で市場に供給できているとのことです。
このように、ヘリテージでは肉を多く使っているだけでなく穀類が多く使用されていましたが、全粒粉という形でデメリットを打ち消すとう工夫がなされていました。
ドッグフード!ヘリテージの販売店は?
ヘリテージですが、実は日本市場を撤退しています。
そのため公式ホームページやアマゾンで在庫が残っているだけしか購入ができません。
よってヘリテージを試してみたい人は輸入品を使うという選択肢、もしくは自分で輸入するという方法もあります。
もちろん、価格も変動してくるので注意する必要がありそうです。
ドッグフード!ヘリテージの総合評価
ドッグフード「ヘリテージ」を解説してきました。
原材料にも独自の工夫が凝らされており、肉類も多く使われていました。
そのため「柴犬にとっても問題なくオススメできる」ドッグフードと評価することができます。
ただ、日本市場から撤退しているということで入手することが困難になっているというデメリットもあります。
ぜひ、購入を考えている際は今回の評価を参考にしてみてくださいね