ドッグフード!ウェルケアの評価
今回はドッグフード「ウェルケア」を評価していきたいと思います。
「ウェルケア」はイースターという会社から販売されているドッグフードです。
株式会社イースターは犬以外にもキャットフードやうさぎ、観賞魚など多くのペットについての製品を展開している会社です。
とくに製造に関しての品質への取り組みでは、ISO9001を取得し高品質なフードを提供するための最適な環境が整備されています。
このウェルケアでも高品質な原材料を犬種別に合わせたシリーズと食物のアレルゲンに対応のシリーズで提供しています。
では、このウェルケアが柴犬にとっても本当に最適なものかどうかを原材料や特徴から解説していきます。
ドッグフード!ウェルケアの概要
ドッグフード「ウェルケア」の特徴として挙げられるんのは犬種別の種類の多さです。
なんと、「ゴールデンレトリバー、ミニチュアシュナウザー、ビーグル、ジャックラッセルテリア、トイプードル、ミニチュアダックスフンド、
シーズー、ポメラニアン、柴犬、フレンチブルドッグ、パグ、キャバリア、チワワ、ヨークシャーテリア、パピヨン、マルチーズ」と16犬種別に展開されています。
他のドッグフードでも犬種別にラインナップを展開しているメーカーもありますが、ここまで個別に多くの犬種専用にドッグフードを展開しているのは稀だといえます。
なによりも柴犬の飼い主にも嬉しいのは、柴犬専用のドッグフードがあることです。
柴犬専用では、オールステージ向けだけでなくシニアステージ向けも用意されています。
では、この16種類にもおよぶ専用ドッグフードは中身にまでしっかりとこだわりがあるのでしょうか?
ドッグフード!ウェルケア(柴犬用)の特徴とは?
ウェルケア(柴犬用)のものではこのような事をテーマにしています。
- 皮膚・被毛の健康
- 頭の健康
- お腹の健康
- 眼の健康
犬種によって若干違うのですが、柴犬に多いと思われる健康トラブルを想定して構成されているドッグフードという事になります。
ここは高く評価ができるところだと思います。
普通は、全犬種に対応されたような構成になっていることがほとんどですから、ここを考えてくれるだけでも飼い主さんからすると、ありがたいことだと思います。
皮膚や被毛、または頭の健康維持にカモミールや魚に多いDHAやEPAという栄養素を配合させ、お腹の健康維持のために乳酸菌やビール酵母、またはオリゴ糖の配合、眼の健康にタウリンなどを配合させているような感じです。
「しっかりと柴犬のことを考えています!」という構成になっています。
ドッグフード!ウェルケア(柴犬用)の原材料
ウェルケア(柴犬用)の原材料です。
気になる素材を赤文字にしています。
ウェルケアの原材料のチキンミールについて
今回は「柴専用 オールステージ」を例に挙げて原材料を解説していきます。
一番多く含まれている原材料は「肉類(鶏肉、チキンミール、チキンパウダー)」でした。
鶏肉は部位も限られており、品質が高いものほど栄養素を吸収しやすいと言われています。
そのため、鶏肉を主原料に使っていることは評価できます。
ただ、チキンミールも同時に主原料として使用されています。
チキンミールとは、鶏肉の特定の部位だけを使用するのではなく、さまざまな部位を混ぜ合わせて成型した肉のことを指します。
つまり、どの部分がどれくらい使われているかがわからないだけでなく、肉の鮮度や添加物の有無も不透明です。
チキンミールを製造する段階で人口保存料や添加物を使用していたとしても、完成したドッグフードにはチキンミールと記載すれば問題がありません。
そういった点からも、チキンミールを主原料にもってきているのは質的なことでいうと、マイナス評価だと思います。
ウェルケアは原材料に穀物について
そして、次に多く含まれているのは「米糠、小麦粉、コーングルテンフィード」です。
米糠は、米そのものに比べて栄養価が高いとは言えず、消化吸収率も高くないといわれています。
もし、米そのものであれば評価はできたのですが、他の原材料を見たときに「米粉」しか見当たりません。
つまり、米糠と米粉は「ライスミール」と呼べるもので栄養価も吸収率も期待はできない原材料といえます。
そして、小麦粉やコーングルテンフィードと呼ばれるものは穀類と分類されますが、適量であれば問題ないけですけど、でも量的なものが多いとあまり評価することができません。
あくまでも適量であれば良いかと思います。
原材料の製造溶剤について
他にも「ビートパルプや酸味料、製造溶剤」といった文字が並んでいます。
ビートパルプは甜菜の副産物ですが、豊富な食物繊維を特徴としています。
しかし、栄養価自体は低いためにかさ増しに使われていると嫌がる飼い主もいらっしゃいます。
今回は、多くは含まれているようではないので問題はなさそうです。
ただ、この酸味料と製造溶剤は高く評価できるものではありません。
この2つはいわゆる「人口添加物」と呼ばれているものです。
酸味料として使われているのはクエン酸です。これは保存料の1つとして用いられてると考えられますが、天然の保存料も選択できるために評価は低いです。
また、製造溶剤(二酸化ケイ素)も保存料の1つとして用いられています。
ただ、この場合も人口添加物以外で代替がきくものが多くあるために、決して評価はできないといえます。
このように原材料をみてきましたが、原材料に関しては強いこだわりをみることはできませんでした。
ウェルケア(柴犬用)の成分
ウェルケア(柴犬用)の成分です。
- タンパク質 23%以上
- 粗繊維 8.5%以上
- 灰分 6.0%以下
- 水分 10位%以下
- エネルギー 325キロカロリー
成分は特に気になるところはありません。
ドッグフード!ウェルケアの販売店
ドッグフード「ウェルケア」は、店頭でも見かけることのある商品となっています。
もちろん、ネットショップで購入することも可能で、アマゾンや楽天市場でも取り扱いがあります。
とくに犬種別の数が多いためにネットショップのほうが確実に合うものを探せるかもしれません。
ただ、価格帯は低いのですが転売目的の販売者もいるために、気をつけて購入する必要もありそうです。
ドッグフード!ウェルケアの総合評価
ここまで、ドッグフード「ウェルケア」について解説してきました。
なんといっても犬種別に16種類も展開されていることが特徴の1つだといえます。
また、製造する工場の品質もISO認証を取得するなど積極的な向上に努めているようです。
ただ、原材料をみたときに、あまり強いこだわりを感じることはできませんでした。
とくにチキンミールなどを主原料としており、人口添加物や穀類も多く使用されているという感じがします。
ただ、市販のフードの中で見るとレベルは高いと思います。
市販フードは、もっとざっくりとした内容のものが多いので、そのようなフードから比べると、質的には高いという事です。
ただドッグフードといっても数百以上の種類があるので、上位のものから比べていくと評価としては低くなっていきます。
ここはこだわりによっても変わってくるかもしれませんが、やはりできれば肉なども良質な生肉で、添加物は不使用、この設定になっているものが犬目線でいうと、おすすめだと思います。
そのかわり調理や素材から見直しをしていかなければいけなくなるので、そうなると販売単価が上がってくることになります。
こうなると市販のフードとは違う感じになるのですが、なるべく人間目線ではなくて、犬目線であるフードを選ぶことが望ましいと思っています。
まとめると市販フードの中では上の方、全体で見ると下の方という事になります。
柴犬におすすめできるフードでいうと、国産や外国産のフードもあるのですが国産でいうと下記のものがおすすめできると思います。