柴犬に与えるドッグフードや手作りごはんの餌の量や回数の目安
柴犬を家族に迎え、そして生後3ヶ月ぐらいなると離乳食という事になりますが、そこで気になるのが餌の量ではないでしょうか。
餌といっても2つに分かれます。
ドッグフードを与えるケース、そして手作りで与えるケースと、この2つに分かれることになります。
その時に気になるのが、一体どのくらい餌の量を与えると良いのか?だと思います。
ドッグフードと手作りフードでは、同じような感じですが全く異なりますので、与える量も変わってくることになります。
という事で、今回はその量についてまとめています。
柴犬に与えるドッグフードの量とは?
最初に子犬からシニアまでの柴犬に与えるドッグフードの量や回数についてですが、これはとても簡単で、その使おうとするフードの支持に従うだけです。
今のドッグフードは、しっかりと与える量が表示されているので、それに従うだだけでOKという事です。
これはメーカーによって違うので、その通りにすることが一番安心できます。
フードといっても、そのメーカーによって配合される材料や栄養素は全く異なってきます。
肉をベースにしているフード、穀物をベースにしているフード、魚をベースにしているフード、またそれ以外にも色々な素材を使って最終的にドッグフードが完成されます。
どれも原材料は一致してこないという事です。
原材料が一致してこないという事は、そのフードの1粒に含まれている栄養素からカロリーからすべて変わってくる事になります。
分かりやすくするとこのようになります。
- A社のフードの1粒は2kcalその他の栄養素
- B社のフードの1粒は4kcalその他の栄養素
- C社のフードの1粒は6kcalその他の栄養素
上記はあくまでも例としてですが、このようにメーカーによって1粒のカロリーや栄養素は変わってくることになります。
そのメーカーによって変わる1粒のカロリーや栄養素を概算の計算で求めることは難しいものがあります。
そのため各フードメーカーによって・・
と計算されたものが給与量として記載されています。
その記載された給与量を目安に与えることが最も適した与え方になります。
そのため独自に計算して与えると、偏った与え方になってきますので、ここは注意するようにしましょう。
各メーカーさんが計算した給与量が一番正しいことになります。
逆に与える量が記載されてないフードがもしあるのあれば、使わないように避ける方が無難です。
しっかりと計算されたフードを与えることが好ましいと思います。
子犬・成犬・シニア犬に与えるドッグフードの回数と目安
そして子犬、成犬、シニア犬の柴犬に与えるドッグフードの回数についてです。
これは様々な考え方があって、決まったものがないのですが、一般的な
回数でいうとこのようになります。
- 子犬(3ヶ月〜12ヶ月まで)は1日に3回〜4回
- 成犬は1日に2回
- シニア犬も1日に2回
- 子犬のケース
子犬の場合は成長期なので、多くの栄養を必要とするために、人生の中で一番多くの栄養素を必要としますので、少し多めに与えても問題はありません。
ドッグフードの目安以上の量を少しくらい多く与えても大丈夫だという事です。
ただ消化がまだしっかりとしていないので、回数を分けて与えることが好ましくなりますので、1日3回〜4回に分けて与えるようにします。
朝、昼、晩のようなイメージです。
- 成犬のケース
成犬の場合は、柴犬も含めて成長も止まり、1日に必要な栄養の量は決まってくるので、1日2回ぐらいが好ましいと思います。
使おうとするドッグフードの給与量を見て、その通りに与えると良いと思います。
また1日2回といっても、その間にちょっとしたおやつなども与える人も多いので、ドッグフードを与える回数というよりも、体重管理ができているのかどうかを見るようにします。
動物病院で愛犬(柴犬)の適切な体重を教えてくれますので、その体重を目安にフードの与える量も調整するようにしましょう。
与える時間帯は活動が活発になる朝と、遊んだ後の夕方の2回のようなイメージです。
- シニア犬のケース
シニアの柴犬の場合も成犬と同じで、基本1日に2回ぐらい与えることが基本です。
ただシニアの場合はステージ変わってきます。
7歳〜8歳ぐらいであれば、まだまだ食べ盛りのようなところがあるので、1日2回ぐらいの回数が好ましいですが、それ以上の年齢になってくると、状況によっても食欲の方に変化が出てきます。
シニアの場合は1期、2期、3期と分かれますが、2期〜3期は介護が必要になる時期になります。
その時期になると食欲もかなり落ちますので様子をみながら1日3回〜4回ぐらい分けて与えると消化を助けてあげることができます。
また柴犬は低カロリーな素材と相性が良い犬種ですから、その路線から外れないように、特にシニアの場合も低カロリーのフードを与えるようにします。
また食べやすいように水分を含ませ、人肌程度に温めて匂いを強め、そしてふやかすことで食べやすくなります。
柴犬に手作りごはんを与える場合の餌の量は?
今度は愛犬(柴犬)に手作りごはんを与える餌の量についてです。
手作りごはんで、しっかりとした量を計算して与えるとなると、とても大変なことになります。
大変になる理由は、使う素材によってカロリーから含まれる栄養もすべて変わってくるためです。
肉にしても魚にしても穀物や野菜にしても何を使うのかで、すべて変わってきますので、計算して与えるとなると不可能とは言いませんが、飼い主さんもある程度、その使う素材のカロリーや栄養の勉強が必要になってきます。
そうなると大変なので、基本的なことを目安にしてみて下さい。
基本的なことというのは、1日に必要なカロリーの量と愛犬に必須になる栄養素のことです。
愛犬(柴犬)に必要な1日のカロリー計算式
柴犬を含め犬に必要な1日のカロリー計算式です
適正体重と指数が分かれば1日に必要なカロリーが分かりますが、指数に入る数字は下記を参考に計算して下さい。
- 指数の参考表
離乳〜4ヶ月 | 3 | 体重増加 | 1.2 |
---|---|---|---|
4ヶ月齢〜成犬 | 2 | 妊娠前半42日間 | 1.8 |
未避妊/未去勢 | 1.8 | 妊娠後半21日間 | 3 |
避妊/去勢済み | 1.6 | 老犬 | 1.4 |
肥満傾向 | 14 | 重労働 | 6 |
減量が必要 | 1 | ー | ー |
例えば生後4ヶ月の子犬の柴犬だとすると指数は「3」という事になります。
そして適正体重が3sだとすると計算式はこのようになります。
480kcalが生後4ヶ月の子犬の柴犬に1日に必要なカロリーという事になります。
そして手作りごはんに使う材料のカロリー計算をしなければいけません。
魚は40gで20kcalで、野菜を使うと〇〇kcalで足すと480kcalになる!のような計算です。
犬に必要な6大栄養素とは?
続いて栄養素についてです。
カロリー計算ができても、必要な栄養素が入っていないと意味がありません。
栄養とは人間もそうですが体を作ったり健康を維持するのに必要な材料になってきます。
その必要になる栄養素を含めることで良い手作りごはんになりますが、最低でも6つが必要になります。
- 水分
- たんぱく質
- 脂質
- 炭水化物
- ビタミン
- ミネラル
この5つの栄養素が6大栄養素と呼ばれているもので、これらのことを配慮してカロリーとの兼ね合いを見ながら手作りフードに使う材料を決めるような感じですが目安でいうとこのような感じです。
1日に最低限必要な水分量
2kg | 190ml | 7kg | 480ml |
---|---|---|---|
3kg | 260ml | 8kg | 530ml |
4kg | 320ml | 9kg | 580ml |
5kg | 370ml | 10kg | 630ml |
6kg | 430ml | 15kg | 850ml |
あくまでも目安で、1日に最低限必要な水分のになりますが、夏など暑い季節によっても変動します。
1日に最低限必要なタンパク質の量
1日に最低限必要なタンパク質の量です。
- 子犬は体重1sあたり9.6g
- 成犬は体重1sあたり4.8g
例えば子犬の柴犬の体重が3sであれば・・
1日に最低限必要なタンパクの量は28.8gということになります。
シニア犬については、成犬を目安にタンパク質の量を減らすような感じです。
1日に必要な脂質の量
1日に必要な脂質の量です。
- 子犬は体重1sあたり2.2g
- 成犬は体重1sあたり1.1g
子犬の柴犬の体重が3sであれば計算式はこのようになります。
1日に必要な脂質は6.6g必要という事になります。
1日に必要な炭水化物の量
1日に必要な炭水化物の量ですが、計算式が複雑なので使う素材の全体の30%未満ぐらいと覚えておくと良いと思います。
子犬の場合は多めでシニアは控えめぐらいの分量になります。
柴犬に与えるドッグフードと手作りフードの餌の量まとめ
手作りごはんの場合はカロリー、そして最低限必要な6大栄養素を意識して作るとバランスの取れた総合栄養食になると思います。
手作りの場合は、ちょっと大変かもしれませんが、しっかりと与える量を気にして与えるのであれば、上記のようになってしまいます。
概算で与える人もいますが、その場合はやはり先程も話したように体重を見ながらの調整が必要です。
ドッグフードの場合は、計算がすべてされているので、いかに楽なのかが分かると思います。
健康維持を目的にしているのであれば、必要最低限のカロリーや栄養の計算は必須になってきます!