ドッグフード!ハッピードッグの評価と特徴まとめ
今回はドッグフード「ハッピードッグ」を評価していきたいと思います。
ハッピードッグはドイツで製造されているドッグフードで、1950年代から作られており老舗といえる歴史を有しています。
もともとは1765年から製粉業で名を馳せていましたが、現在のハッピードッグは1968年に誕生しました。
とくに開発当初から消化吸収性に優れたフードとして知られており、2009年にはドイツ国内の国産プレミアムフードシェアでナンバーワンに輝きました。
そして現在では輸入品も含めたドッグフードのなかでシェアナンバーワンを獲得しており、世界中に展開しており日本にも2013年に上陸しています。
世界中に展開する現在でもドッグフードのクオリティを確保するために、すべてをドイツのバイエルン州にあるベーリンゲンで製造しているというこだわりもあります。
では、そのように世界中で支持されているドッグフードは本当に原材料も含めて良いドッグフードなのでしょうか?
柴犬にとっても本当に良いものかどうかという視点で原材料をみていきます。
ドッグフード!ハッピードッグの特徴
ドッグフード「ハッピードッグ」は老舗といえるブランドで、ドッグフードに対するこだわりも多くのものがあります。
ハッピードッグではヒューマングレードと呼ばれる人間の食品と同等の基準で厳選した食材を使用しており、それらを自然な栄養バランスで配合しているようです。
とくに原材料に関しては遺伝子組み換え作物は一切使用せず、可能な限り地元の契約農家から直接仕入れるというこだわりがあります。
また、その際に化学合成された着色料や香料、保存料は一切使用されておらず、厳しい独自基準で審査を実施しています。
これらすべてのドッグフードに関しては、動物を利用した商品テストを一切行っていないことも飼い主にとっては安心できる点だと思います。
「ハッピードッグ」には他のドッグフードと明確に異なる点があります。
それは「お肉たっぷりのフードではなく、愛犬が本来必要とする栄養分をバランスよく含んだフードが必要」と公言しているところです。
これは通説である、犬にとって植物性タンパク質を主体とする穀類などは健康的でないというものを否定しているのです。
その根拠として2014年発表のネイチャーに掲載されていた論文の一節に「イヌの消化器系がわれわれ人間の食事に似たものを食べられるよう適応したことを示す発見」とあり、そこから現代の犬には肉を主体とするドッグフードは必要ないとしているそうです。
もちろん、説は色々あると思いますが、ハッピードッグは最新研究をドッグフード開発にも応用しているようです。
また、ハッピードッグには「ナチュラルライフコンセプト」というものが存在します。
これはナチュラルで安全な食材を使用し、良質なタンパク質と脂質を適度に含んだ自然な栄養バランスのドッグフードで愛犬の健康を作るというものです。
とくに「ハッピードッグスプリームセンシブル」ではグルテンフリー、グレインフリーのレシピを採用しており、栄養価が高い緑イ貝が配合されています。
さらにはオメガ3、オメガ6脂肪酸を豊富に含む亜麻仁が免疫機構を健全にし、代謝や消化をミックスハーブによって促進するという効果も含まれています。
では、これらの取り組みが本当に原材料などにも反映されているのでしょうか?
柴犬にとっても最適かどうか、原材料をみていきたいと思います。
ハッピードッグの原材料は高評価できる?
ハッピードッグには数多くのラインナップがあり、それぞれ愛犬の状態に合わせて与えることができるようになっています。
そのため原材料の配合などに差異がみられるため、今回は多くの柴犬にとって最適と考える「ハッピードッグ スプリームセンシブル アフリカ」を例に挙げて解説していきます。
この「ハッピードッグ スプリームセンシブル アフリカ」はグルメで敏感な犬用総合栄養食となっており、ハッピードッグのなかでもこだわりが強いものとなっています。
一番多く含まれているのは「ポテトフレーク」でした。
これはドッグフードのなかでも非常に珍しく、原材料の48%をも占める割合で配合されています。
ポテトは穀類ではないだけでなく栄養素が含まれており、たんぱく質などが豊富に含まれている点において優れています。
恐らくポテトフレークを一番多く配合したのには前述したハッピードッグのこだわりがあるからだと考えられます。
つまり、肉を主体としたドッグフードではなく、肉以外のナチュラルな野菜類を主体としたものをつくるという考え方が反映されているのです。
また、次に多く含まれているのは「ダチョウミール」です。
これもドッグフードの材料として使われるのは珍しいです。
鶏肉や牛肉、豚肉と比べたときにヘルシーでアレルゲンとなりにくいダチョウ肉を使うことで、敏感な愛犬にも豊富な動物性タンパク質を摂取させる狙いがあります。
とくにダチョウ肉とポテトを組み合わせることで犬の嗜好性を高めることにも成功しており、好き嫌いが多い愛犬の食いつきが増す工夫が凝らされています。
また、酸化防止剤としては天然由来のトコフェロールが使われているために安心だといえます。
このように独自のこだわりが強く反映されたドッグフードになっていると原材料からも判断できました。
ハッピードッグの原材料
上記で話したダチョウが配合されているドッグフードを例にしています。
ポテトフレーク*(48%)、ダチョウミール(18%)、ポテトプロテイン*、ひまわり油、ビートファイバー*、加水分解レバー、アップルファイバー*(0.8%)、菜種油、海塩、イースト抽出物*、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビオチン、Dパントテン酸カルシウム、ナイアシン、ビタミンB12、コリン)、ミネラル類(鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)その他栄養素(DLメチオニン)、天然由来トコフェロール(酸化防止剤として)(*乾燥)
配合率がしっかりと記載されているので、ここは評価ができるところです。
誤魔化しがないことが分かります。
ハッピードッグのダチョウ肉が配合の成分
ハッピードッグのダチョウ肉配合の成分です。
- 粗タンパク質20.0 %
- 粗脂肪10.0 %
- 粗繊維3.0 %
- 粗灰分7.5 %
- 粗炭水化物50.5 %
- 水分9%
- 代謝エネルギー:331.8kcal / 100g
やや抑え気味の成分になっていると思います。
ハッピードッグの販売店
ハッピードッグは日本に上陸してから5年程しか経過していないために、ホームセンターなどでは取扱いが少ないのが現状です。
そのため購入を考えている人は公式のオンラインショップを利用するのが確実でしょう。
また、アマゾンなどでも販売されていますが、転売目的の販売者もいるために価格には気をつけて購入する必要がありそうです。
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ドッグフード!ハッピードッグの総合評価
ここまでハッピードッグについて解説してきました。
では、柴犬にとっても本当に良いドッグフードなのでしょうか?
結論を申し上げますと「内容的には悪くなくオススメできる」といえます。
ただ、独自のこだわりが強く反映されているドッグフードのため、そこが気になる人は熟慮が必要かもしれません。
購入を検討している人は今回の評価を参考にしてみてください。
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