柴犬に豚肉(ポーク)入りのドッグフードは辞めた方が良いの?!
柴犬に豚肉(ポーク)入りのドッグフードは、避けた方が良いの?という事で、この件についてです。
今はペットフードは、本当にたくさんの種類がありますが、その中にポークが使われたフードもあります。
ベースとなっているケース、そして何かと合わせているケースと分かれますが、今回の方が心配されているのは、アレルゲンの関係だと思います。
柴犬というと多いのが皮膚のトラブルですが、その原因の1つに食品も関係することがあります。
その食品の中で、豚肉は少し懸念されている素材の1つになることもありますけど、どのような事なのか説明します。
豚肉(ポーク)入りのドッグフードは与えても大丈夫!
最初に豚肉(ポーク)入りのドッグフードを与えることですが、これは柴犬に限らずに与えても問題なく、また豚肉自体を愛犬に与えることは、何も問題はありません。
豚肉も色々な栄養素も持っていますので、健康に役立つものは豊富あります。
鶏、牛、豚の栄養素を比較すると、このようになっています。
(100g中)
豚ひき肉 | 鶏ひき肉 | 牛ひき肉 | |
---|---|---|---|
タンパク質 | 18.6 | 20.9 | 19.1 |
脂質 | 15.1 | 8.8 | 15.1 |
鉄 | 1.1 | 1.2 | 2.3 |
ビタミンA | 12 | 40 | 4 |
ビタミンE | 0.4 | 0.2 | 0.5 |
ビタミンB1 | 0.62 | 0.1 | 0.08 |
ビタミンB2 | 0.22 | 021 | 0.2 |
ビタミンB12 | 0.4 | 0.2 | 1.5 |
ナイアシン | 5.6 | 6.4 | 4.7 |
コレステロール | 76 | 75 | 67 |
イソロイシン | 260 | 300 | 280 |
ロイシン | 460 | 490 | 470 |
リジン | 480 | 530 | 500 |
メチオニン | 150 | 170 | 150 |
フェニルアラニン | 220 | 240 | 240 |
スレオニン | 240 | 260 | 250 |
トリプトファン | 67 | 71 | 67 |
パリン | 300 | 310 | 300 |
ヒスチジン | 200 | 220 | 210 |
部位で比べると分かりづらくなるので、すべてまとまっている、ひき肉で比べています。
他の肉と比較すると、肉類の中で最もビタミンB1が多いことが分かります。
鶏肉から比べると約6倍で、牛肉から比べると約8倍ぐらいになりますので、豚肉はビタミンB1とB群が優秀である事が分かります。
またその他のビタミンも多く、犬に必要になる栄養素がたっぷりと入っていますので、これだけの栄養素があれば、健康に役立つことはイメージできると思います。
カロリーでいうと、鶏の次にカロリーが高くなっているので、牛から比べると体重管理はしやすいと歯思います。
3つの肉の中では、一番牛がカロリーが高いことになります。
豚肉(ポーク)のビタミンB群の働きはどんなメリットがある?
豚肉はビタミンB群が多いことが分かりましたが、これが愛犬(柴犬)にとって、どんなメリットがあるのからです。
ビタミンは全部で13種類あると言われていて、その中で犬はビタミンCだけは人間と違い、体内で合成できるものとされています。
でも後のビタミンは、食事から補っていかなければいけません。
ビタミンB群だけが大事ではありませんけど、このような働きがあります。
- 糖質の分解を助ける
- 糖質の代謝
- 中枢神経を正常に保つ
- 精神を安定させる
- 糖質をエネルギー変えてくれる
- 疲れを対策する
- 皮膚や毛や爪などの成長
- 皮膚トラブル防止
- 血液環境を良くする
実はまだたくさんあるのですが、色々は働きをするという事です。
ビタミンB群は、全部で8種類ありますが、補酵素としての役割になってきます。
要するに、このビタミンが体内で不足すると、エネルギーや体の材料になるものを作ることができにくくなり、健康トラブルの原因にもなってくるわけです。
エネルギーや体を作るために必要な材料があったとしても、それを体内で使えるようにするのがビタミンの働きなどになってきます。
ビタミンBに限らずに、他のビタミンもやはり必要な事になってきますが、豚肉にはビタミンB群が多いので、多くエネルギーを生み出すことができますから疲れにくい体質にすることにも役立つことになります。
また疲れを早くに回復させるような働きがある事が分かっています。
ドッグフードの豚肉は安心だけど生の場合は辞めた方が良い!
豚肉がドッグフードの原材料として使われていることには安心できますが、でも生の場合は話しが変わってきます。
犬が生で豚肉を食べられないことはないのですが、ただE型肝炎ウイルス、トキソプラズマといった寄生虫が存在している場合もあります。
たまたま寄生虫がいなければ良いかもしれませんが、でも食中毒が起こらないという保証はありませんので、単体で豚肉を愛犬(柴犬)に与えるときは、必ず過熱して火を通すようにして与えるようにします。
これはどの部位を使っていても同じことで豚肉全般は、必ず火を1度通すことが鉄則になってきます。
また手作りフードで、豚肉を与えるときは、ローテーションをするような感じで与えると、栄養の偏りがなく愛犬のためになると思います。
ただ柴犬との相性が良いかというと、日本犬にはあまり相性がバッチリとも言えないところもあります。
理由はコチラの「柴犬に合うドッグフードの選び方!子犬からシニア犬まで」を見てもらうと分かると思います。
ドッグフードにベースとしてではなくて、少しだけ入っているという感覚の方が柴犬にはあっていると思います。
例えばドッグフードに豚肉が80%を占めている、ということではなくて、10%ぐらいに抑えられたような感じです。
ベースになっているものはダメということでもありませんけど、相性からすると高評価という事でもありません。
柴犬と相性が良い肉というと馬や鹿、もしくは鶏の方がオススメできます。
特に鹿肉は相性が良いとされています。
豚肉入りのドッグフードはアレルゲンだけに注意する!
豚肉入りのドッグフードでの注意点は、アレルゲンになると思います。
でもこれを言うとキリがないのですが、結局どの肉にも、体の異常の反応を起こすアレルゲンは、少なからず含んでいることになります。
柴犬で多いのは、痒みとなって現れることが多いですが、でも食品からくる反応は、その原因とされているものを省けば対策ができる事になります。
柴犬のアレルギーはドッグフードも原因に!対策する方法はある!?
例えば豚肉に反応したような感じであれば、豚肉は入っていないドッグフードに変えるだけの話しになります。
これは他の素材にも当てはまりますけど、牛に反応したような感じであれば、牛が入っているフードを変えるという流れになります。
どの素材に反応するのかは、その愛犬(柴犬)によって変わってくると思いますが、最初から避ける必要はないと思います。
ただ豚肉は肉類の中でも、そのアレルゲンを多く持っているので、懸念する人が多いかもしれません。
でも何でも食べることができる事が本当の健康と呼べると思います。